過去の担当授業

2006年度

言語と文化

  • 機関: ラボ国際交流センター・ラボ日本語教育研修所
  • 期間: 2006年7月7~27日
  • 資格名: 講師
  • 単位数(時間数): (80分×1コマ×5回)
  • 対象(人数): ラボ日本語教員養成講座受講生(6名)
  • 教材: 研究論文11本,プリント

初回以外は,1コマにつき日本語教育の専門的な研究論文を2~3本ずつ読み,過去から現在まで,日本語教育で言語と文化との関係がどのように捉えられてきたのか,その変化の概要を捉えた。授業では,受講生がコメント付きのレジュメを作成し簡単に発表した後(一人2本分),議論した。また授業で考えたことを,毎回メールまたはその場で,短いメモの形で提出してもらい,それに私が返答した。このメモと私の返答は,次回のクラスで全員で共有した。

やや難しい論文を読みつつ,戦後日本語教育における文化の扱い方を把握するというやり方についての,受講生の評価は高かった。実際に論文を読み議論することで,文化の扱い方が時代によって変わるということを,鮮明に認識できたようだった。ただし,毎回読む文献の量が多すぎるという意見もあった。毎回1本程度の論文に対し,複数の人が意見を言ってじっくり読む方が,理解や議論が深まるとの指摘である。来年は,受講生の反応を見ながら,途中で文献の数を調整するなど,より柔軟に対応したい。

漢字 2G

  • 機関: 早稲田大学日本語教育研究センター
  • 期間: 2006年4月12日~7月19日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×1コマ×15週)
  • 対象(人数): 国際教養学部留学生,大学院交換留学生,研究員(初級・13名)
  • 教材: 岡野喜美子,大塚純子,アン松本スチュワート,長谷川ユリ(1995).Total japanese: Reading and writing.凡人社.

初級後半レベルの,主に学部留学生用の漢字クラス。1回のクラスにつき,教科書の2課から3課分の漢字の読み書きができるようになることを目標とした。

基本的な毎回の授業構成は,①漢字クイズ‐②作文ディスカッション‐③新規漢字練習‐宿題:クイズの準備,新規漢字を使った作文作成,という流れで行った。②の作文ディスカッションでは,学習者が自分たちで書いてきた作文をお互いに読み合い,内容について理解・質問しあった。①の漢字クイズは,全て,学習者が書いた作文の中からの,読み書き問題とした。

教科書中の読解教材などはほとんど読まなかった。読み書き,漢字に関し,レベルが全く違う学生が混じっていたことと,教材の内容にステレオタイプな日本文化論が含まれていたためである。また,学習者自身の考えや経験を語ったり,互いにそれを共有したりする方が,彼ら/彼女ら自身にとって必要な漢字が学べると考えたからである。

ほとんど全ての学習者が,普段は英語で授業を受けており,漢字の学習に対するモチベーションが高くなかった。そのためか,学習意欲を保っておくことが難しかった。私自身,漢字にルビを振ることで,日本語を第二言語とする人たちがどれだけ楽になるだろうと考えているため,教え込むことには非常に躊躇がある。その躊躇も学習者に伝わったかもしれない。

最終的な授業評価では,終わってみれば,自分たちで作文を書いたのはよかったという声が多く,教科書の教材を読む方がよかったと言った学習者は2割ほどにとどまった。一方,作文で使われた漢字が少ししかなかったという指摘があった。一人ひとりに,使う漢字を割り振るなどで改善できよう。

2005年度

Fレベルへの橋渡しクラス

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2006年2月17~24日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 0単位(90分×2コマ×2日)
  • 対象(人数): 短期プログラム学部生,短期プログラム大学院生,大学院研究生など(上級・6名)
  • 教材: なし

春休み日本語集中クラスとして開講された,上級から超級への橋渡しクラス。全6日の内,2日を担当した。

私のクラスは,金曜日に2日あったが,自らの関心とそれに関心を持つようになった動機を書き語るという活動を行った。超級に行けば自分の関心について調査し発表やレポートを作成する活動が増える。その前に,自らの問題意識を確認する機会があればと考えた。

2日とも参加した受講生4名からは,自分の関心を確かめることは大変で,またそれを教室で語るのは恥ずかしい面もあったが,とても質の高いクラスだったという評価が得られた。

関心を持つようになったきっかけや動機は,自身の心と対話しなければ明らかにならないので確かに大変なことだとは思うが,そうやって考える内に,自分の関心がはっきりと見えてくる場合は多い。また,本人にとって切実な事柄を書き語ることになるので,クラスメートからの質問にも積極的に答えざるを得ない。短期間という限界は大きいが,その人にとって必要な表現を学ぶという点と,これからの研究の準備という点で,それなりの意義があるコースだったと思う。

Eレベルへの橋渡しクラス

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2006年2月13~22日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 0単位(90分×2コマ×3日)
  • 対象(人数): 短期プログラム学部生・大学院研究生(中上級・8名)
  • 教材: アカデミック・ジャパニーズ研究会(編)(2002).『大学・大学院留学生の日本語 3:論文読解編』アルク.

春休み日本語集中クラスとして開講された,中上級から上級への橋渡しクラス。全6日の内,3日を担当した。

1コマ目:クイズ,前回の教材に関連する発表・議論。2コマ目:今日の教材の内容理解(質問して答えてもらうことを中心に),今日の教材について,ペアワークで議論。読解教材に書かれている内容が,かなり表面的な一般論であったため,テキストを批判的に読むことを促した。私があまり促さなくとも,内容の正当性や意義について,批判的意見が聞かれた。

Internship Preparation

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2005年10月7日~2006年2月3日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 1単位(90分×1コマ×14週)
  • 対象(人数): 短期プログラム学部生(中級前半・1名)
  • 教材: なし

企業研修プログラムの一貫。翌年度,企業でインターンシップを行う留学生に対する,日本語の準備クラス。「私と仕事」というテーマで,どんな仕事につきたいか,それはなぜかについて,徹底的にディスカッションし,レポート(A4・3枚程度)にまとめるプロジェクトワーク。

今回は受講希望者が1名だったため,じっくりと取り組むことができた。受講生は,メモ1→メモ2→下書き1→下書き2→下書き3→友人へのインタビュー→下書き4→最終レポートと仕上げていった。マンツーマンで毎回ディスカッションをし毎回レポート修正では,あまりにも大変だという要望が出たため,学期の途中から受講生本人が希望して,専門の入門書を時々読むことにした。 昨年との大きな相違点は,友人へのインタビューを挟んだことである(授業の時間外)。このインタビューは,友人と自らの将来の展望との違いを比較することで,自身の希望をよりはっきりさせるという効果があった。時間的に余裕があれば,次回もインタビュー活動を取り入れたい。

General B(秋学期)

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2005年10月7日~2006年2月10日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×2コマ×15週)
  • 対象(人数):大学院研究生・大学院生・交換研究員・短期プログラム学部生(初級後半・12名)
  • 教材: 坂野永理,池田庸子,大野裕,品川恭子,渡嘉敷恭子(1999).『げんき Ⅱ』The Japan Times.

初級後半の受講生を対象にした,基本的な文法のクラス。

昨年までの授業同様,直接法による文法導入・練習と,作文・ディスカッション活動を行った。作文のテーマは,自分が今一番関心を持っていることとし,3グループに分け,学期を通しそのグループ内で改善点の話し合いなどを行った。10回の授業でメモ→ドラフト1→ドラフト2→最終稿(800字程度)へと書き直し,学期末にはお互いに相互自己評価表を書いてコメントを言い合った。書き直しは基本的に自宅学習とし,授業では,後半の45分ほどを使い,毎回グループメンバー2名分ほどの作文を読んでは,わからない点などを質問させた。

グループに分けたため,私からの働きかけが弱まったという問題が残った。この作文活動では,文法ではなく,どうすればその人にしか書けない作文になるか,つまり具体的な経験などを書き記すことで,一般的な文化紹介などに終わらない作文の執筆を目標としているのだが,私の働きかけが弱いと文法の誤りに目がいくようだ。巡回して適宜私から質問は行ったが,次回は,全体で作文が目指す地点を確認する数回を経たあと,グループ分けをするなど工夫する必要がある。

言語と文化

  • 機関: ラボ国際交流センターラボ日本語教育研修所
  • 期間: 2005年10月5日~11月2日
  • 資格名: 講師
  • 単位数(時間数): (80分×1コマ×5週)
  • 対象(人数):ラボ日本語教員養成講座受講生(12名)
  • 教材: 研究論文12本・プリント

初回以外は,日本語教育の専門的な研究論文を3本ずつ読み,過去から現在まで,日本語教育で言語と文化との関係がどのように捉えられてきたのかを考えた。授業の方法は,受講生が要約・コメント付きのレジュメを作成し簡単に発表した後,議論するという流れで行った。また授業で考えたことを毎回小さなメモにまとめてもらい,それに対し私が返答した(最後の2回は,メモを授業時間内に書いてもらう時間がなくなったため,メール・FAXでやりとり)。

ゼミ形式に対する受講生の反応は全般的に高かったが,議論の時間が短い,もう少し講義もしてほしいといった要望も出た。文献は全員が事前に読んできているので,発表者が要約する必要はなかったかもしれない。コメントだけを提供してもらいすぐに全体での議論に移るほうが,私も意見を述べることができ,講義形式をとらないという点も補うことができそうだ。

また,毎時の授業後のメモと私からの返答を,教室全体で共有したかったという意見もあった。私と一人ひとりの一対一のやりとりでないほうが,それぞれの意見がわかり,授業での議論も深くなると考えられる。

日本語研修

  • 機関: 関東情報産業協同組合
  • 期間: 2005年8月11~22日
  • 資格名: 派遣講師
  • 単位数(時間数): 0単位(90分×4コマ+60分×1コマ×9日)
  • 対象(人数):技能研修生(初級前半・15名)
  • 教材: プリント

技能研修生対象の日本語研修クラス。日本語研修全体の中で,私の担当した期間は,最後の仕上げという位置づけだった。

クラス活動の主軸は,私にとって大切なもの(特に仕事・将来の夢)について,作文を書き,ディスカッションを行うというもの。期間途中からボランティアにも参加してもらい,なるべく多くの,質の高いディスカッションを行えるようにした。期間中,受講生は3回作文を書き直した。初級前半レベルを終了したばかりの受講生にとって,私やボランティアの質問,また他の受講生からの質問に答えるのはかなり困難だったようだが,それでも,5W1Hを駆使し,ゆっくりと時間をかければ,やりとりは可能だった。

最初,何を一番したいかと尋ねられた受講生は,一様に,日本で日本語や技術を学び,帰国してからその技術を生かしてがんばって働くと答えていたが,何度も,技術とは何か,帰国して技術を使ってどうしたいのか,などをたずねていくと,個々の受講生が抱いている夢や大切だと考えているものの違いが浮かび上がってきた。聞き取り能力には個人差が大きいが,表現力に関しては,今回の実践で,自分のことを語るための表現・語彙・自信を得たのではないかと思う。

Basic Japanese Ⅰ(インフラ)

  • 機関: 横浜国立大学大学院国際社会科学研究科
  • 期間: 2005年4月19日~7月26日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 0単位(90分×1コマ×15週)
  • 対象(人数):大学院生(初級前半・16名)
  • 教材: 春原憲一郎,萬浪絵理,稲子あゆみ,萩原弘毅,谷口すみ子(1995).『はじめのいっぽ』スリーエーネットワーク.

主に英語で全ての授業を受講する大学院留学生対象の,サバイバル・ジャパニーズのクラス。週にもう1コマ,Basic Japanese Ⅱのクラスがあり,そのクラスと連動してティーム・ティーチングで授業を行った。

主に『はじめのいっぽ』を使用し,モデル会話のペアワーク・発表,自分のシチュエーションでの会話作成・発表を行った。文法については,媒介語で簡単に説明したが,短時間のコースであり,できるかぎり口頭練習に時間を割いた。受講生は,普段,日本語を使う機会もなく,また受講生の人数が多く授業中に個々にやりとりをすることは困難であったことから,学期途中からは,ジャーナルを取り入れ,TTの教員とともに,毎週ジャーナルをやりとりした。学期終わりに近づくにつれ,教科書が会話中心から文型中心へと変わっていく印象を受けたので,途中からは教科書を使わず,受講生が自分を語るために必要な文型を,受講生自身が自らを語りつつ練習していく方法へと変えた。

今回の実践の最大の魅力は,TTを組んだ教員と緊密に連絡を取り合い,受講生に適した教室活動・教育内容を柔軟に変更できたことである。これにより,半ば後項シラバスのような授業設計が可能となり,普段日本語を使う必然性はないにもかかわらず,受講生も最後まで学習の動機を保ち続けることができたと考えられる。

General B(春学期)

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2005年4月8日~7月29日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×2コマ×15週)
  • 対象(人数):大学院研究生,短期プログラム学部生(初級後半・6名)
  • 教材: 坂野永理,池田庸子,大野裕,品川恭子,渡嘉敷恭子(1999).『げんき Ⅱ』The Japan Times.

初級後半の受講生を対象にした,基本的な文法のクラス。今回は,大学院進学希望者はおらず,主に,短期プログラム学生,私費での短期プログラム学生,大学院在籍者,大学院研究生などが対象だった。

今回は,昨年までの授業同様の,直接法による文法導入・練習だけでなく,初回より,授業時間の前半を使い,作文とディスカッションによる表現活動を行った。テーマは,自分が関心を持つことなら何でもよいこととした。ただし,作文作成の過程で,なぜそのテーマに関心があるのかを尋ねるとともに,作文の内容がより具体的になるような質疑を行い,学期を通じて2回の書き直しを求めた。自分の主張を伝えようと,受講者は,自分の学んできた語彙・表現を駆使し,私からの質問に答えようとしただけでなく,しだいに,受講者間でも,作文の内容の具体化をはかろうとする有効なやりとりが見られるようになった。初級後半レベルでも,時間をかければ,互いの書いたものを理解しつつ,その内容に踏み込んだディスカッション,作文執筆も可能であると感じた。次回は,一人の作文をできるだけ何回も検討できるような仕組みを考え,ディスカッションと作文の充実をはかりたい。

2004年度

入学前教育 文章表現

  • 機関: 早稲田大学オープン教育センター
  • 期間: 2005年2~3月
  • 資格名: ティーチング・アシスタント
  • 単位数(時間数): 0単位(約60分×4日×5週)
  • 対象(人数): 2005年度早稲田大学入学予定者(102名)
  • 教材: なし

早稲田大学入学予定者に対する,オンデマンドによる「文章表現」教育。

入学予定学部により,14グループに分け,各グループにティーチング・アシスタントが2名ついて,レポートの作成を行った。グループ内で受講者同士が,レポートの内容やわからない点について指摘し合い,その成果を確実に取り入れたレポート作成が促された。

私はティーチング・アシスタントの責任者として参加し,グループ分けやスケジュール調整,ティーチング・アシスタントと担当者との連絡,および,自分の担当するグループへの介入を行った。グループでの介入については,当初は,受講者の個別のレポートにアドバイスするというより,互いの議論がかみ合うような調整のみ行っていたが,それだけでは,一般論をきれいにまとめることを目指すようなレポートが続出したため,途中から,各受講生の問題意識を確認したり質問したりするようにした。

日本事情 Ⅱ

  • 機関: 横浜国立大学大学院工学府
  • 期間: 2004年10月1日~2005年1月28日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 1単位(90分×1コマ×13週)
  • 対象(人数): 工学府大学院生(3名)
  • 教材: 細川英雄ら(2003).聞き書きの世界『国語表現 Ⅰ[高等学校国語科教科書]』三省堂.

大学院に設置された日本事情クラス。

日本に住む人から,自分にとって魅力のある人を選び,なぜ魅力があるといえるのかを書き,その魅力を確認・発見するためのインタビューを行い,最後にレポートにまとめるというプロジェクトワーク。

「日本事情」というと,新聞記事などの時事問題の解説とディスカッションなどがすぐに想起されるが,そうした実践は,「日本」の単純化した像しか伝えないと考え,「日本に住む人」であれば,日本人でも外国人でも誰でもいいから選び,その人を深く知ることで,「日本」のある現実を捉えてもらおうと考えた。

授業期間中は,授業時間外にメーリングリストで進行状況や疑問,レポートについての意見交換などを適宜行った。また,授業中は,受講生にとって,インタビュー相手の魅力は何か,なぜその人にインタビューしなければならないのか,という,動機がための部分に時間をかけ,介入を行った。途中から,大学院生同士でも,そうした働きかけを互いに行うようになった。

Internship preparation course

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2004年10月18日~2005年2月14日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 1単位(90分×1コマ×14週)
  • 対象(人数): 短期プログラム学部生(中級前半・5名)
  • 教材: なし

昨年度,新しい試みとして始まった,企業研修プログラムの一貫。翌年度,企業でインターンシップを行う留学生に対する,日本語の準備クラス。

「私と仕事」というテーマで,どんな仕事につきたいか,それはなぜかについて,徹底的にディスカッションし,レポート(A4・3枚以上)にまとめるプロジェクトワーク。

昨年も,自分が何を仕事としたいのかについてのレポート作成を行ったが,短期間しかせず,時間が足りないと感じられた。そこで,今回は,このテーマにしぼり,自身の将来についてじっくり考え,何をしていきたいのかを明確化する機会とした。授業時間外に,メールで,レポート修正について,適宜アドバイスを行った。

完成レポートについては,「なぜその仕事・生活をしたいのかよくわかるか」「クラスでのアドバイスやディスカッションを生かしているか」「全体の論理的整合性があるか」という点で相互評価を行うとともに,コメントを書き合った。

また,最後の授業時間には,「日本における外国人労働者」というテーマで,講義を行う予定だった(受講生および私自身の都合で,資料配布のみになった)。外国人労働者をめぐる問題や,その解決を目指す団体のウェブサイトなどを紹介した資料を作成し配布した。

E-英文和訳

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2004年10月1日~2005年2月18日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 1単位(90分×1コマ×15週)
  • 対象(人数): 大学院生・大学院研究生・短期プログラム学部生など(上級・6名)
  • 教材: 東京大学教養学部英語部会(編)(1998).The universe of English II.東京大学出版会.配布プリント

英語を日本語に直すことで,日本語の表現力をスキルアップするためのクラス。

短文和訳と長文和訳を組み合わせ,隔週でそれぞれの和訳を試みた。短文については,和訳を宿題とし,クラスでチェックしつつ,英語の表現とそれに対応する日本語の表現を詳細に解説した。長文については,『The Universe of English Ⅱ』から,多数決で1課を選び,和訳の予習を求めた。クラスでは,口頭で和訳してもらい,ポイントなどを解説した。長文では,細かい表現よりも,内容をつかみ,それを素早く日本語に直すという,同時通訳入門のようなことをねらった。最後まで出席した受講生は,短文・長文ともに積極的で,特に長文和訳にはだんだんと慣れ,その場で,だいたいの訳を言うことに躊躇がなくなったようだ。

General B

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2004年10月4日~2005年2月14日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×2コマ×15週)
  • 対象(人数): 大学院生・大学院研究生・短期プログラム学部生など(初級後半・11名)
  • 教材: 坂野永理,池田庸子,大野裕,品川恭子,渡嘉敷恭子(1999).『げんき Ⅱ』The Japan Times.

初級後半の受講生を対象にした,会話・聴解・文法の入門クラス。大学院進学希望者などもおり,予備教育の一部でもあった。

他の教員3名とのティーム・ティーチングで担当した。それぞれ,私と同様の文法入門,漢字,会話練習という役割を担っており,担当者間で緊密に連絡を取り合った。私自身のクラスは,導入なども全て直接法で行い,様々な現実に即した場面設定の中での問いかけと答えなどから,徐々に自分で文を作っていってもらうよう心がけた。たとえば,「~たら」に関しては,「将来の夢」というプリントを配布し,「大学(大学院)を卒業したら,何をするつもりですか」を,互いにインタビューさせるなどの活動を行った。最終段階で,自由作文を課した。

日本語教育研究法

  • 機関: 早稲田大学大学院日本語教育研究科
  • 期間: 2004年5月13
  • 資格名: 助手
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×1コマ×1週)
  • 対象(人数): 日本語教育研究科修士課程学生(約50名)
  • 教材: 配布プリント

大学院担当教員のオムニバス授業の1週分を担当。「文献の批判的読み方」と題して講義した。

前回,受講生から出た意見の中に,先行研究についてどうすれば批判的に読めるのかがわからず,全て同意してしまうという意見が多数見られた。私の専門が,日本語教育言説の批判的研究であるため,その研究と絡めて,どのようにすれば,先行研究や文献を批判的に読めるのかについて講義した。主に論理手続きと,主張の内容という観点から,実例を引きつつ,批判的読み方の方法を押さえた。

C-漢字

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2004年4月7日~7月21日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 1単位(90分×1コマ×15週)
  • 対象(人数): 大学院生・大学院研究生・短期プログラム学部生など(中級前半・8名)
  • 教材:
    • 西口光一,河野玉姫(1994).Kanji in Context [Workbook vol.1].The Japan Times.
    • 西口光一,河野玉姫(1994).Kanji in Context [Reference Book].The Japan Times.

初級を一通り終えた学生対象の漢字クラス。

クラス内では,新出漢字を語彙として提示・練習,新出漢字およびそれを使った語彙を用いた作文作成を宿題とし,私が,その受講生の書いた作文から,新出漢字をピックアップした教材を作成し,クラス内で,受講生に,その教材を見ながら作文の内容についての話し合いをさせた。

新出漢字を単に提示するだけでは,何の脈絡もない。また,教科書のレファレンスブックには,一新出漢字ごとに,膨大な数の語彙が掲載されており,それを全て覚えさせるのは困難である。そのため,受講生に,新出漢字を意識的に盛り込んだ作文を作成させ,それについてクラス内でディスカッションさせることで,文脈の中で新出漢字を理解させるよう工夫した。ディスカッションでは,あえて漢字や語彙についての議論は制止し,内容についての理解を促し,漢字・語彙の文脈化に努めた。小クイズを毎時間,期末テストを1度行ったが,それも,受講生の作文やディスカッションという文脈から離れないよう,いずれも,受講生の作文からのみの出題とした。

2003年度

Internship preparation course

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2003年11月17日~2004年2月9日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 0単位(90分×2コマ×10週)
  • 対象(人数): 短期プログラム学部生(中級前半・3名,中級後半・2名)
  • 教材: なし

留学生センターの新しい試みとして始まった,企業研修プログラムの一貫。翌年度,企業でインターンシップを行う留学生に対する,日本語の準備クラス。

最初の3週は「私と仕事」という共通テーマで,自分がつきたい仕事,その理由についてのミニ・レポート作成を行った。クラスでは,「なぜ」「なにを」したいのかというポイントでディスカッションを行い,受講生は毎回,レポートを修正した。

学期の後半は,主に,「企画書」と題し,自分が具体的にどのような仕事をしたいのか,なぜその仕事に意義があるのかをレジュメ化する活動を試みた。「私と仕事」の内容を,より具体的に計画してみる試みだった。

日本語の表現を直接は扱わなかったが,このクラスでは,自分の仕事を明確化するとともに,日本語で自分のやりたい仕事,将来を表現する力が向上した。

インターンシップに責任を持って参加し続けるためには,日本語能力よりも,自分の将来を明確化し,インターンシップ参加の位置づけを自分の中ではっきりさせておくことが重要である。また,企業先で,自身の意に沿わない行動を取らされるような,いわば同化的な圧力に対しても,今回のプロジェクトで育成した力は役立つ。自分の仕事に対する立場ややりたいことを明確化し,それを主張するための表現を習得するので,受講者は,同化的な場面にでくわしても,相手に合わせることなく,自分の意を相手に伝えうると考えられる。

日本語教育研究法

  • 機関: 早稲田大学大学院日本語教育研究科
  • 期間: 2003年10月30
  • 資格名: 助手
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×1コマ×1週)
  • 対象(人数): 日本語教育研究科修士課程学生(約50名)
  • 教材: 配布プリント

大学院担当教員のオムニバス授業の1週分を担当。「研究方法の実際と理想と研究以前」と題して講義した。

前回の講義についての意見の中に,スケジュールといった概要だけでなく,実際の研究について具体的に知りたいという意見があったため,私自身の研究について,「テーマと目的」「研究対象」「研究方法」を述べ,その後で,修士課程のスケジュールを提案した。また,これも前回の講義についての意見の中に,博士課程の人に対しては有効な解説だが,修士課程の学生には難しすぎるという意見があった。これを受け,「研究を続ける方法」や「レファレンス」について解説した。その後,前回同様,受講生からの意見をとりまとめそれに答えた。

C-読む

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2003年10月6日~2004年2月16日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 1単位(90分×1コマ×15週)
  • 対象(人数): 大学院生・大学院研究生・短期プログラム学部生など(中級前半・9名)
  • 教材: アカデミック・ジャパニーズ研究会(編)(2001).『大学・大学院留学生の日本語 1』アルク.

読解教材に出現する新しい語彙や表現の習得,および教材の内容理解(要約力)を目指すだけでなく,批判的な読み方,ディスカッションの力の育成を目的とした。

教科書の中で,受講生が興味があると選択したもの6課分を扱った。基本的な内容や新しい文法などについては,毎回,私がプリントを準備し,自宅で解いてもらい,授業時間の初めに各自でチェックしてもらった。語彙クイズも毎課ごとに行った。

読解の授業というと,読解教材の内容理解,表現習得,要約にとどまりがちだが,私は,教材を批判的に読むこと(自分の意見との比較,論理過程の矛盾の分析),その上で,自身の意見を述べること,を強調した。

具体的には,各課ごとに,自分で興味があると述べた受講生を報告者とし,A41枚程度で,批判点を明らかにするレジュメを作成させた。それを元に,クラスでは,ディスカッションを行い,他の受講者にも意見を述べ合わせた。

中級前半であっても,受講生は大学生や大学院生であり,それぞれの第一言語では,内容を理解する力は備えている。実際に,今回のアカデミックな教材についても,表現や語彙に新規のものが多くとも,文脈などから,内容を正確に理解していた。このクラスでは,さらにその先の,批判的な考察力の習得を目指したが,結果としてわかったことは,日本語レベルにかかわらず,批判的な読みや,その読みを表現し合うことが可能だということだった。こうした批判的な読みを目標としたことで,その読みに到達すべく,受講生は熱心に内容理解や語彙の学びにも取り組んだように思う。

日本語教育研究法

  • 機関: 早稲田大学大学院日本語教育研究科
  • 期間: 2003年5月29
  • 資格名: 助手
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×1コマ×1週)
  • 対象(人数): 日本語教育研究科修士課程学生(約50名)
  • 教材: 配布プリント

大学院担当教員のオムニバス授業の1週分を担当。「修士論文作成プランと研究の注意点」と題し,修士課程の過ごし方のおすすめスケジュールと,論文執筆上の注意点について解説した。

「研究目的」と「すじ」作りの大切さを強調し,これらが固まった後,はじめて文章化しうると述べた。受講生が大勢いたため,講義の後,受講生に自由に質問を用紙に書いてもらい,それに答える形で意見交換を行った。

General A

  • 機関: 横浜国立大学留学生センター
  • 期間: 2003年4月7日~7月28日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×2コマ×15週)
  • 対象(人数): 大学院生・大学院研究生・短期プログラム学部生など(初級前半・15名)
  • 教材:スリーエーネットワーク(1998).『みんなの日本語 初級Ⅰ』著者.

全くの初級者を対象にした,会話・聴解・文法の入門クラス。大学院進学希望者などもおり,予備教育の一部でもあった。

他の教員3名とのティーム・ティーチングで担当した。それぞれ,私と同様の文法入門,漢字,会話練習という役割を担っており,担当者間で緊密に連絡を取り合った。私自身のクラスは,導入なども全て直接法で行い,様々な現実に即した場面設定の中での問いかけと答えなどから,徐々に自分で文を作っていってもらうよう心がけた。たとえば,最初の授業時に,学部名と大学院学の専攻箇所名とを「漢字・ひらがな・ローマ字・英語訳」で書いたプリントを準備し,「わたしは○○のがくせいです」と話してもらうなどした。また,初級であっても,言いたい内容は持っていると考え,授業の最後に10分ほど時間をとり,何でもいいから好きなことを書いてもらい,わたしが次週返事を返すというジャーナル的な活動や,学期の最終段階で,「一枚の写真」という共通テーマで作文を書くという活動などを行った。

2002年度

導入教育 文章表現

  • 機関: 早稲田大学オープン教育センター
  • 期間: 2003年2~3月
  • 資格名: ティーチング・アシスタント
  • 単位数(時間数): 0単位(60分程度×7日×5週)
  • 対象(人数): 早稲田大学高等学院・本庄高等学院3年生(23名)
  • 教材: なし

早稲田大学入学予定者に対する,オンデマンドによる「文章表現」教育。

主に,インターネット上の掲示板を使い,受講者同士,ティーチング・アシスタントとのディスカッションを通じて,レポートを完成させた。

私は,他のティーチング・アシスタントとともに,受講者同士のディスカッションを促す介入や,レポートの修正点について,ほぼ毎日介入を行った。レポートの修正と言っても,表現の形式などにこだわるのではなく,レポート執筆者の意図が伝わりにくい箇所について指摘し,論理の流れや意見の明確化を促した。

参照(実践報告,関連論文)
  • 森元桂子(2004).国語教育への活用.細川英雄,NPO法人「言語文化教育研究所」スタッフ(編)『考えるための日本語』(pp. 230-44)明石書店.

日本語研修集中

  • 機関: 防衛大学校外国語教育室
  • 期間: 2002年7月22日~11月29日
  • 資格名: 非常勤講師
  • 単位数(時間数): 0単位(45分×8コマ×16週)
  • 対象(人数): 学部入学前の留学生(初級前半・4名)
  • 教材:
    • 国際学友会日本語学校(2001).『進学する人のための日本語初級』国際学友会.
    • 東海大学留学生教育センター(編)(1979).『日本語 中級Ⅰ』東海大学出版会.
    • 日本語教育・教師協会(編),富岡純子,島恭子(1991).『日本語中級読解入門』アルク.
    • 荒井礼子,大藪直子,木川和子,松田浩志,太田純子,亀田美保,長田龍典(1991).『テーマ別 中級から学ぶ日本語』研究社.
    • 配布プリント

2002年4月に来校し1年の予備教育機関を経て,学部・大学院入学予定だった留学生に対する集中授業。4ヶ月で中級レベルまで終了し,4月来校生と合流することを目指した。

他の4名の教員とのティームティーチングで実施。私は主に文法の導入と練習,会話練習を担当した。短期間に大量の範囲を終了する必要があり,主に,練習の繰り返しだったが,導入に際しては,留学生自身の生活・経験を生かすようつとめた。

2000年度

日本語表現総合

  • 機関: 早稲田大学本庄高等学院
  • 期間: 2000年4日~2001年3月
  • 資格名: ティーチングアシスタント
  • 単位数(時間数): ?(45分×2コマ×28週)
  • 対象(人数): 日本人高校生(14名)
  • 教材: なし

「見近な人に話を聞こう」(1学期),「○○とわたし」(2学期)という共通テーマで,各自,個別テーマ,インタビュー対象を選び,クラスでのディスカッションもふまえつつ,8000字程度の作文を書き上げるというプロジェクト。

一般論をまとめるというレポートではなく,インタビューの対象の人間性に迫り,自身の関心に対する立場を明確化するレポート作成を目指した。

この目標は,身近な人にじっくり話を聞くインタビュー,クラスでの討議,担当者の介入などにより,かなりの程度達成することができた。

私は,授業振り返りのための記録を提供するとともに,後期の2コマには実践担当者として参加した。また,参与観察の結果を次の成果にまとめた。

参照(実践報告,関連論文)
  • 細川英雄,牲川波都季(2001).「日本語表現総合」と相互自己評価『早稲田大学本庄高等学院研究紀要』19,113-125.
  • 細川英雄,牲川波都季(2001).表現の扉をひらく――早稲田本庄高等学院「日本語表現総合」(2000年度1学期)の試み『早稲田教育評論』15(1),261-283.
  • 細川英雄(2001).新しい「国語表現」の可能性――コミュニケーション能力育成としての問題発見解決学習『早稲田大学国語教育研究』27,43-51.
  • 牲川波都季,細川英雄(2003).『わたしを語ることばを求めて――表現することへの希望』三省堂.

日本語補講

  • 機関: 東京電機大学
  • 期間: 2000年6月2日~8月6日
  • 資格名: 謝金講師
  • 単位数(時間数): 0単位(90分×2コマ×7週)
  • 対象(人数): 大学院生・大学院研究生(中級前半レベル・2名)
  • 教材:
    • 坂野永理,池田庸子,大野裕,品川恭子,渡嘉敷恭子(1999).『げんき Ⅱ』The Japan Times.
    • 文化外国語専門学校日本語課程(2000).『新文化初級日本語Ⅱ』凡人社.
    • 配布プリントなど

苦手意識のある表現項目を適宜,教材を配布して復習するとともに,同時に,受講者の興味・関心のあるテーマで,ごく短い作文を作成するというプロジェクトを行った。

受講者自身は,表現項目を学べればよいと考えていたが,表現を具体的に使う場が必要であると考え,作文活動も同時進行した。メールなどで頻繁に連絡を取り合い,授業外でもコミュニケーションの機会を作るよう努めた。

1997年度

日本事情1・日本の社会/言語文化研究(合併クラス)

  • 教育機関: 早稲田大学日本語研究教育センター
  • 担当期間: 1997年9月~1998年1月
  • 資格名: ティーチング・アシスタント
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×2コマ×12週)
  • 対象者(人数): 留学生(上級以上・12名)と日本語母語話者(9名)
  • 使用教科書: なし

「日本社会さまざま」という共通テーマで各自課題を設定し,インタビューを経て,最終的には10000字程度のレポートを仕上げるという活動。

前期の授業の反省から,「日本」の多様性に注目させるテーマを設定し,調査方法もインタビューに限定した。しかし,大多数の受講生は,またもテーマ設定に規定されて,「日本社会」という枠組み自体の存在を疑うまでには至らなかった。

私は,主に記録者として参加したほか,授業外の時間に受講生と交流し,授業の趣旨の説明などを行った。授業記録は,毎週メーリングリストによって受講生に送付され,授業実践の振り返りの資料となった。

参照(実践報告,関連論文)
  • 細川英雄(1999).『日本語教育と日本事情』明石書店.
  • 細川英雄(1999).『合本 留学生とともに考える「日本事情」――ことばの文化の切り拓く世界』早稲田大学日本語研究教育センター細川研究室.

日本事情1・日本の社会/言語文化研究(合併クラス)

  • 機関: 早稲田大学日本語研究教育センター
  • 期間: 1997年4~7月
  • 資格名: ティーチング・アシスタント
  • 単位数(時間数): 2単位(90分×2コマ×12週)
  • 対象(人数): 留学生(上級以上・11名)と日本語母語話者(9名)
  • 教材: なし

「異文化としての日本」という共通テーマで各自課題を設定し,インタビュー・アンケートを経て,最終的には10000字程度のレポートを仕上げるという活動。

担当者は,「日本」を「異文化」として固定化する文化観自体の揺るがしをねらったが,アンケートという調査方法や,共通テーマの設定が「異文化としての日本」であったことから,最終的には,ステレオタイプな「日本」像の再構築にとどまった。

私は,主に記録者・参与観察者として参加。授業記録は,毎週メーリングリストによって受講生に送付され,授業実践の振り返りの資料となった。

参照:実践報告,関連論文
  • 細川英雄(1999).『日本語教育と日本事情』明石書店.
  • 細川英雄(1999).『合本 留学生とともに考える「日本事情」――ことばの文化の切り拓く世界』早稲田大学日本語研究教育センター細川研究室.
  • 牲川波都季(1998).変容する個――異文化を自分の目で見つけるために『ひととことば』5,114-134.